以下のコマンドのいくつかは,文字列を引数として受け取る.
その場合には,文字列の入力をうながすメッセージがメッセージ行に表示され,
ユーザの入力する文字列はメッセージ行にエコーされる.
文字列の入力はESCで終わり,それ以前に入力された文字は,
通常はすべて文字列の一部だとみなされる.
以下のコマンドが文字列入力時に利用できる.
ESC文字列の入力を終了する.^Q次の文字を無条件に文字列に挿入する.DELまたはBS直前の文字を削除する.^U文字列全体を削除する.^Gコマンドをキャンセルする.
編集テキスト内のある文字列を検索するには次のコマンドを用いる.
^S^R^Sは,カーソル以降のテキストを検索し,引数として与えられた《文字列》が
最初に現れる位置(正確には,その文字列の直後)にカーソルを移動する.
もし《文字列》がみつからなければエラー・メッセージを表示する.
^Rは,カーソルより前のテキストをカーソル位置からテキストの先頭に
向かって検索し,与えられた《文字列》が最初に現れる位置(正確には,
その《文字列》の直前)にカーソルを移動する.
MINEは,最後に実行された^Sまたは^Rに対する文字列引数を
保存している.保存された文字列を検索するには,次のコマンドを使用する.
^S ^S^R ^R^Sと^Rと同じ動作をするが,
引数をユーザに求めるのではなく,保存された文字列を検索する点だけが
異なっている.
^S ^SをMINEは文字列の置換のためのコマンドを2つ用意している.
ESC RESC QESC Rは2つの文字列《文字列
ESC QはESC Rと同様のコマンドであるが,
個々の置換を行う前に,ユーザに確認を求める.
つまり,第1引数の文字列がみるかると,カーソルをその位置に移動させ,
次のメッセージを表示する.
ここでユーザがQ-replace "《文字列》
" with "《文字列》
"? (SP or DEL)
SPを入力すると置き換えを行うが,
DEL(またはBS)を入力すると置き換えは行わない.
これを,カーソル以降マーク位置までに現れるすべての《文字列ESC Qの実行は終了する.
文字列を置換するかどうかの質問に対して,もし
SP,DEL,BS以外の文字が入力されると,
ESC Qの実行は直ちに終了する.
その場合,入力された文字は次のコマンドあるいはその先頭の文字とみなされる.
上のESC RとESC Qはいずれも,テキスト内の
カーソル以降マークまでの範囲に作用することに注意されたい.
したがって,もしマークがカーソルより前の位置に設定されていれば,
置換は行われないので注意すること.
MINEは最後に実行されたESC RまたはESC Qに対する引数を
記憶している.これらの文字列を使って置換を行うには次のコマンドを使う.
ESC R ESCESC Q ESCESC RとESC Qと同様の動作をする.