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: Lispプログラミングのための機能 : エディタ : 括弧対応   目次   索引

コマンドの繰り返し実行

^U
(Universal argument)
コマンドを指定した回数だけ繰り返し実行する.
このコマンドは数字の列(これは省略可能)とコマンドを受け取り, 数字列の表す回数だけ指定されたコマンドを繰り返し実行する. 例えば,^Fを10回繰り返して実行する(つまり,カーソルを 10文字分進める)には

    ^U 1 0 ^F
と入力すればよい.数字列が省略された場合のデフォルト値は4である. つまり,与えられたコマンドを4回繰り返すことになる. 繰り返すべきコマンドの前にさらにいくつかの^Uをつけてもよい. 例えば,

    ^U 2 ^U ^U ^F
^Fを32回( $2\times 4\times 4=32$)繰り返すことになる. MINEでは通常の文字はコマンド(自己挿入コマンド)であったから, ^Uは同じ文字を複数個挿入するためにも利用できる. 例えば,

    ^U 1 2 A
とすると,文字Aを12個挿入することになる.

キーボード・マクロとは,一連のMINEコマンドを,1つのコマンドに よって実行できる機能を指す. MINEは最大10個のキーボード・マクロを記憶することができる. 個々のキーボード・マクロには キーボード・マクロ番号が 割り当てられており,ESCに続いてそのキーボード・マクロ番号を 入力することによりキーボード・マクロを実行することができる.

ESC $n$
(Execute keyboard macro)
$n$番目のキーボード・マクロを実行する.
例えば,ESC 3と入力すれば,3番目のキーボード・マクロが実行される. キーボード・マクロ番号は,0〜9のいずれかである.

初期状態では,キーボード・マクロはまったく定義されていない. キーボード・マクロを定義するには

ESC (
(Begin keyboard macro definition)
キーボード・マクロの定義を開始する.
を使う.このコマンドは,まず次のメッセージを表示し, ユーザの定義したいキーボード・マクロを訊ねる.

    Macro number (0-9):
ユーザはこれに続けて0〜9のいずれかの数字を入力し, CRまたはLFを入力する. MINEは,それ以降のキー入力を記録してゆく. 最後に次のコマンドを入力することによってキーボード・マクロの定義が 完了する.
ESC )
(End keyboard macro definition)
キーボード・マクロの定義を終了する.
定義されたマクロを確認するには
ESC M
(Show macro definition)
キーボード・マクロの定義を表示する.
を使う.このコマンドはユーザにマクロ番号を訊ね, その番号のキーボード・マクロの定義をメッセージ行に表示する.



Tsuneyasu KOMIYA 平成14年2月22日