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: コンディションオブジェクト : エラー処理機能 : エラー処理機能   目次   索引

コンディションシステムの概要

プログラム実行中に発見されたエラー,例外等のある特別な状態のことを コンディションと呼ぶ. コンディションシステムにおいて,エラーは数多くあるコンディションの 中の1つのコンディションとして扱われる. エラーは,プログラム実行中においてその実行が続行出来ない場合に 発せられるコンディションである.

コンディションシステムでは,通知されるコンディションの種類を分類する ためにコンディションのクラスが定義されている. エラーは,このコンディションの1つのクラスであり,またエラーの種類に 応じたエラーコンディションのクラスがあらかじめ定義されている (19.4節参照).

プログラムの実行中にエラーが検出されると,エラーの種類に応じた コンディションクラスのインスタンスが生成される. このインスタンスのことを,コンディションオブジェクトと呼ぶ. このオブジェクトにはエラーに関するさまざまな情報が格納される. 生成されたオブジェクトを処理できるハンドラが定義されている場合, そのハンドラによってこのオブジェクト内の情報が参照され,エラー処理が 行なわれる.



Tsuneyasu KOMIYA 平成14年2月22日