逐次型TUTSchemeでは,継続は1引数の関数であったが,並列TUTSchemeでは,
継続はオプショナルな第2引数を受け取ることができる.
この第2引数は継続または1引数の関数でなければならない.
いま,継続に第2引数として継続
が与えら
れたとすると,
はその実行が終了した時に
の呼び出し元に戻ら
ずに,
の返そうとした値を引数として
を呼び出す.
第2引数として1引数の関数
が与えられた場合は,
の実行が終了した後,
の呼び出し元に戻る.
第2引数が与えられなかった場合は逐次型TUTSchemeと同じ動作をする.
継続のこのような拡張は,コプロセス型の並列実行や,逐次型TUTScheme用プ ログラムと同じセマンティックスを持つ並列TUTScheme用プログラムの作成の ために使用される.詳しくは次の文献を参照されたい.
小宮常康,湯淺太一著「Futureベースの並列Schemeにおける継続の拡張」 情報処理学会論文誌,Vol. 35,No. 11,pp. 2382-2391(1994)