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: 文字列に対する入出力ポート : ポート : 端末機に対する入出力ポート   目次   索引


ファイルに対する入出力ポート

以下に現れる 〈ファイル名〉 は,文字列または記号であり, 記号の場合はその印字名によってファイル名を表す.

〈ファイル名〉 中にパスを指定するときの ディレクトリの区切りには``/''を用いる. また`` .''と`` ..''はそれぞれカレント・ディレクトリと 親ディレクトリを意味し, 〈ファイル名〉 の先頭が``~''で始まる場合の ``~''はホーム・ディレクトリを意味する.

(call-with-input-file 〈ファイル名〉〈関数〉) 【関数】

指定されたファイルからの入力ポートを 引数として 〈関数〉 を呼び出し,その返り値を返す. 〈関数〉 の実行終了時に, 指定されたファイルを自動的に閉じる. 〈関数〉 は$1$引数の関数でなければならない. 指定されたファイルが存在していなければ,エラーとなる.
(call-with-output-file 〈ファイル名〉〈関数〉) 【関数】

指定されたファイルへの出力ポートを 引数として 〈関数〉 を呼び出し,その返り値を返す. 〈関数〉 の実行終了後,指定されたファイルを自動的に閉じる. 〈関数〉 は$1$引数の関数でなければならない. 指定されたファイルが存在しなければ新しくファイルを作成し, 存在していれば元のファイルを消去して,新しく作成する.
(open-input-file 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルからの入力ポートを生成して返す. 指定されたファイルが存在していなければ,エラーとなる.
(open-output-file 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルへの出力ポートを生成して返す. 指定されたファイルが存在しなければ新しくファイルを作成し, 存在していれば元のファイルを消去して,新しく作成する.
(close-input-port 〈ポート〉) 【関数】

入力ポートである 〈ポート〉 が まだ閉じられていなければそのポートを閉じて, #tを返す. 既に閉じられていれば,何もしないで単に #fを返す.
(close-output-port 〈ポート〉) 【関数】

出力ポートである 〈ポート〉 が まだ閉じられていなければそのポートを閉じて, #tを返す. 既に閉じられていれば,何もしないで単に #fを返す.
(file-exists? 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルが存在すれば #tを返す. そうでなければ, #fを返す.
(file-is-directory? 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルがディレクトリなら #tを返す. そうでなければ, #fを返す.
(file-is-readable? 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルが読み込み可能なら #tを返す. そうでなければ, #fを返す.
(file-is-writable? 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルが書き込み可能なら #tを返す. そうでなければ, #fを返す.
(file-is-executable? 〈ファイル名〉) 【関数】

指定されたファイルが実行可能なら #tを返す. そうでなければ, #fを返す.


Tsuneyasu KOMIYA 平成14年2月22日