デバッガコマンド

会話型コンディションハンドラ(デバッガ)は，トップレベルと同様に read-eval-printループの構造を成している． デバッガにおけるread-eval-printループをデバッグレベルループと呼ぶ． デバッグレベルでは，トップレベルのように式を入力するとそれを評価し表示 する． デバッグレベルでエラーを起こすと，1つ深いデバッグレベルへと移る． デバッグレベルではデバッガ用のコマンドとして以下のコマンドが標準で用意 されている．

• :q デバッガを抜け出てトップレベルに戻る．
• :r デバッガからリターンする．
• :v 返り値を入力してデバッガからリターンする．
• :b バックトレースを行なう
• :c 通知されたコンディションを出力する．
• :m 通知されたコンディションのメッセージを出力する．
• :h コマンドの説明を表示する．
• :a エラーを起こした関数に引数を与え直して再実行する．
• :e エラーを起こした関数の関数を与え直して再実行する．

デバッグレベルで上に挙げたコマンドを入力すると，デバッグコマンド関数を 呼び出し，個々の処理を行なう． ユーザは，上に示した以外のコマンドをマクロ define-debugger-command を用いて定義することができる．