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: Weakコンス : データ型 : 空リスト   目次   索引

コンス

コンスは,car部とcdr部の$2$つの構成要素を持つ構造体である. コンスは,基本的には次のように表記される.

(《car部》.《cdr部》)
しかし,cdr部が空リストの場合は,単に

(《car部》)
と標準的に表記される. 例えば,次のものはいずれもcar部が記号 a,cdr部が空リストのコンスを表す.

(a . ())
(a)
リストとは,コンス・データのつながったデータ構造で, cdr部を順にたどってゆくと空リストで終るものを指す. 途中の各コンスのcar部の内容を,そのリストの“要素”といい, 最初のコンスのcar部の内容をそのリストの第$1$要素, 次のコンスのcar部の内容を第$2$要素というように呼ぶ. リストは,標準的には次の形式で表記される.

(《要素$_1$》《要素$_2$$\cdots$《要素$_n$》)
これは,以下のようにも入力できる.
(《要素$_1$》. (《要素$_2$$\cdots$ . (《要素$_n$》)$\cdots$))
(《要素$_1$》. (《要素$_2$$\cdots$ . (《要素$_n$》. ())$\cdots$))
cdr部を順にたどってゆくと空リスト以外のもので終わる場合は, そのデータ構造をドット・リストと呼ぶことがある. ドット・リストは標準的に次の形式で表記される. ここで, 《末尾》 はコンスと空リスト以外のデータである.
(《要素$_1$》《要素$_2$$\cdots$《要素$_n$》.《末尾》)
これは,以下のようにも入力できる.

(《要素$_1$》. (《要素$_2$$\cdots$ . (《要素$_n$》.《末尾》)$\cdots$))



Tsuneyasu KOMIYA 平成14年2月22日