コンスは,car部とcdr部のつの構成要素を持つ構造体である. コンスは,基本的には次のように表記される.
(《car部》.《cdr部》)しかし,cdr部が空リストの場合は,単に
(《car部》)と標準的に表記される. 例えば,次のものはいずれもcar部が記号 a,cdr部が空リストのコンスを表す.
(a . ())リストとは,コンス・データのつながったデータ構造で, cdr部を順にたどってゆくと空リストで終るものを指す. 途中の各コンスのcar部の内容を,そのリストの“要素”といい, 最初のコンスのcar部の内容をそのリストの第要素, 次のコンスのcar部の内容を第要素というように呼ぶ. リストは,標準的には次の形式で表記される.
(a)
(《要素》《要素》《要素》)これは,以下のようにも入力できる.
(《要素》. (《要素》 . (《要素》)))cdr部を順にたどってゆくと空リスト以外のもので終わる場合は, そのデータ構造をドット・リストと呼ぶことがある. ドット・リストは標準的に次の形式で表記される. ここで, 《末尾》 はコンスと空リスト以外のデータである.
(《要素》. (《要素》 . (《要素》. ())))
(《要素》《要素》《要素》.《末尾》)これは,以下のようにも入力できる.
(《要素》. (《要素》 . (《要素》.《末尾》)))