条件式

(if 《条件》《式$_1$》［《式$_2$》］) 【特殊フォーム】

《条件》 を評価し， その値が #f以外なら 《式$_1$》 を評価してその値を返す． もし 《条件》 の値が #fなら， 《式$_2$》 を評価してその値を返す． 《式$_2$》 が与えられていなければ ()を値として返す．

例:

(if #t 1) $\Rightarrow$ 1
(if #t 1 2) $\Rightarrow$ 1
(if #f 1) $\Rightarrow$ ()
(if #f 1 2) $\Rightarrow$ 2

(cond 《節$_1$》$\cdots$《節$_m$》) 【特殊フォーム】

各 《節》 は次のいずれかの形を取る．

• (《条件》《式$_1$》$\cdots$《式$_n$》)

  《条件》 を評価し，その値が #fなら次の節に移る． #f以外なら 《式$_1$》 $\sim$ 《式$_n$》 を順次評価して 《式$_n$》 の値を返す． 《式》 が1つも与えられないときは， 《条件》 の値を返す．

• (《条件》=>《関数式》)

  《条件》 を評価し，その値が #fなら次の節に移る． #f以外なら《関数式》 を評価し， その値を$1$引数の関数として呼び出す． 関数への引数は《条件》の値である． 呼び出された関数の返り値を cond式の値として返す．

• (else《式$_1$》$\cdots$《式$_n$》)

  《式$_1$》 $\sim$ 《式$_n$》 を 順次評価して 《式$_n$》 の値を返す． 《式》 が1つも与えられないときは ()を返す．

例:

(cond ((> 3 3) 'greater)  

      ((< 3 3) 'less) 

      (else 'equal))  

$\Rightarrow$ equal

(case 《鍵》《節$_1$》$\cdots$《節$_m$》) 【特殊フォーム】

まず 《鍵》 を評価する． 各 《節》 は次のいずれかの形を取り， caseは次のように実行を行う．

• ((《データ$_1$》$\cdots$《データ$_k$》)《式$_1$》$\cdots$《式$_n$》)

  《鍵》 の値と 《データ$_1$》 $\sim$ 《データ$_k$》 のいずれかが eqv?の意味で等しければ， 《式$_1$》 $\sim$ 《式$_n$》 を 順次評価して 《式$_n$》 の値を返す． 《式》 が1つも与えられないときは ()を返す． 《データ$_1$》 $\sim$ 《データ$_k$》 のいずれにも eqv?の意味で等しくなけば，次の節に移る．

• (else《式$_1$》$\cdots$《式$_n$》)

  《式$_1$》 $\sim$ 《式$_n$》 を 順次評価して 《式$_n$》 の値を返す． 《式》 が1つも与えられないときは ()を返す．

例:

(case (car '(c d))  

  ((a i u e o) 'vowel) 

  ((w y) 'semivowel) 

  (else 'consonant))  

$\Rightarrow$ consonant