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: マークとリージョン : エディタ : 基本概念   目次   索引

起動と終了

MINEを起動するには,TUTSchemeから次の関数を呼び出す.

(ed [〈ファイル名〉]) 【関数】

MINEを起動する. 指定されたファイルが存在すれば, MINEはそのファイルの内容をメモリにロードする. そうでなければ,MINEは``New file''というメッセージをメッセージ行に 出力し,編集テキストが空の状態で起動される. 後者の場合,指定されたファイルは,編集テキストが保存される際に はじめて作成される. いずれの場合でも,指定されたファイルが編集ファイルとなる. ifundefinedunix 〈ファイル名〉 は,文字列ならば そのままでファイル名を表す. 記号で表される場合は,その記号名で表される ファイルが存在すればそのままでファイル名を表す. そのファイルが存在しないで記号名に `` .lsp''を付けたファイルが 存在すればそれをファイル名とする. そのどちらも存在しない場合は記号名に`` .lsp''を 付けてファイル名とする. 引数の〈ファイル名〉が省略された場合は直前のMINEの実行を再開する. ただし,最初にMINEを起動する時に省略されれば, 編集テキストが空で,編集ファイルがない状態で起動する.

MINEには,実行を終了するためのコマンドが2つ用意されている.

^X ^C
(End editing)
MINEを終了し,TUTSchemeに戻る.
このコマンドは単にMINEの実行を終了し,TUTSchemeに戻るためのものである. MINEの現在の状態は保存され,次にTUTSchemeから関数 edが無引数で 呼び出された場合はMINEの実行が再開される. ただし,誤って現在の編集テキストの内容が失われないように, TUTSchemeに戻る前に次の処理を行う. もし編集テキストに変更が行われており,変更後のテキストが ファイルに保存されていなければ, MINEは次のようなメッセージを表示し,ユーザの確認を求める.

    Discard changes? (yes or ^G):
もし編集テキストの内容を保存せずにMINEを終了したければyesと 入力する.そうでなければ,^Gによって^X ^Cコマンドを キャンセルし,後述のファイル操作コマンドを使ってテキストを保存して から再度^X ^Cを実行する.

^X Y
(Send edit text to TUTScheme)
MINEを終了し,編集テキストの内容をTUTSchemeに送る.
このコマンドは,編集テキストを編集ファイルに保存し,MINEの実行を終了する. その後,TUTSchemeに制御が戻るが,その際に,保存した ファイルの内容をTUTSchemeが自動的にロードする. ^X ^Cと同様,このコマンドを使ってMINEの実行を終了しても MINEの現在の状態は保存され,次にTUTSchemeから関数 edが無引数で 呼び出された場合はMINEの実行が再開される.

MINEを呼び出した関数 edの返り値は, ^X ^Cを使ってMINEを終了した場合は ()であり, ^X Yを使った場合は,ロードされたファイルの名前を表す文字列である.



Tsuneyasu KOMIYA 平成14年2月22日